遺伝子と栄養を掛け合わせて、一人ひとりに【最適な方法】をみつけだし、美容と健康の増進に貢献したい
一人ひとりに【最適な方法】で美容と健康に貢献していく・・・このことを遺伝子学と栄養学をもって実現していきたい。その活動のパイオニアとして日々邁進されている株式会社ネオリア H&BP事業担当取締役 宮元正明氏をお招きし NPO法人南青山ビューティースクール 理事長 加藤晃宏との対談をお届けします。
宮元氏は、高齢化に伴う医療費の増大に歯止めがかからない中、日本の未来のためには、健康産業の創造が必要不可欠であるとの想いを持ち、また同時に、美容に対しても新たな効果のあるサービスを生み出すことができないかと考えていました。その考えに共感し、共にこの分野の開拓を進めていこうと意気投合した二人。美容と健康の次の時代の「根拠あるサービス」分野開拓への想いをともに語っていただきました。
なぜ、美容、健康業界に「遺伝子検査×栄養分析」が必要なのか?
加藤:数年前に美容業界にも大きな変化がありました。それは、長年化粧品会社が提供してきた“対症”を主にしたケミカルコスメに対し、多少の時間がかかっても自分が持つ治癒力を引き出す、“根治”を考えた「ヒト幹細胞培養液を用いたバイオコスメ」が登場したことです。このことにより美容業界は、消費者が本来期待している“真の美しさ”へ導くことが、より可能になってきました。そこには理論があり根拠があります。それと同時に、皮膚も臓器の一つであることから、体内、つまり37兆個の細胞1つ1つにある遺伝子に興味を持ち始めました。
宮元:美容界もすごい進化と局面を迎えているのですね。
加藤:はい、2014年の3月にヒト幹細胞培養液では韓国の最先端の会社を訪問しました。その時、稲妻のような大変なショックをうけ「次の時代はこれだ!」と確信し、その翌年、日本最大の美容の祭典、ビューティーワールドジャパンにて日本で初めてヒト幹細胞培養液の製品を日本の皆さまに紹介させていただきました。そして今も、肌が自らの治癒力で“本来の美しい自分”に変化していくヒト幹細胞培養液のもたらすメカニズムを話し続けています。そこには変化する根拠があるのです。そしてその根拠という点で、遺伝子学にとても興味を持っています。
宮元:遺伝子学はまさに、どう対応すれば体質改善ができ、健康になっていくことができるかを導き出す1つの根拠だと考えています。しかしそれでも遺伝子が現状の健康や美容に与える影響の割合は、30%から50%といわれています。つまり加藤さん、実は50%から70%は遺伝子以外の要因、生活習慣、特に食生活からくる栄養状態が重要なのです。
加藤:確かに、ただ遺伝子を調べても素人の私たちには具体的にどうしたらよいかわかりません。現在、自分の遺伝子を知りたいという人が増えていて、たくさんの企業がそれを販売し始めていますが、各社そのサービスの種類にも違いがありそうですね。10年以上前にこの業界のパイオニアとして日本でサービスを始めたネオリアが重視していることと、他社との違いを教えていただけますか?
遺伝子検査で不変なもの知るからこそ、体質改善努力分野が大事。それを可能にするのが“知識を持った遺伝子カウンセラー”の存在です。
宮元:昨今、他社の参入も相次ぎ、当社を含め業界各社がテレビやCMで紹介されるたびに、業界全体が発展し、ネオリアが行っているDNA×栄養学にも強い興味を持っていただいています。現在大きく分けてこの業界には3つの遺伝子検査サービスがあります。
① インターネット販売を通じ、3種類の遺伝子検査を5000円程度で販売し、その結果を4パターンに分類しているサービスで、安価なのが特徴です。
② 200~300種類の遺伝子検査を行っているサービスは、より自分を知ることが出来る点が特徴です。
③ そして私たちが提供している「遺伝子×栄養学」サービスは、【サロン向けサービス】に特化しています。内容は、遺伝子検査の結果から【自分を知る】事だけを追求しているのではなく、その結果と栄養分析結果を総合的に判断して【あなたに最適な体質改善のアドバイスをみつける】ことが特徴です。また調べる遺伝子の選定においては、数を増やすことだけを重視せず、論文の適合人種や栄養アドバイスにつながるのかなど当社独自の基準を踏まえて敢えて絞り込んでいます。
遺伝子はあくまでも「副」。「主」は栄養アドバイス。栄養アドバイスにつながるという意味を持たさなければ意味がない。
宮元:具体的には、先行した海外での遺伝子検査サービスの持つ特性を研究し、栄養面で改善に繋がる内容に合致した遺伝子を調べています。
・生活習慣病遺伝子 10個
・肥満遺伝子 6個
・肌老化遺伝子 3個
の合計19種類を調べ、更に「食生活アンケート」を行い、この2つの側面から、各専門家の意見を取り入れ、その課題を解決していくサービスを確立しました。
最大の強みは、私たちは多くの臨床をしてきていますので、検査結果を基に“これをしたら、こうなる”という栄養アドバイスに確信を持っていることです。
加藤:それが、ネオリアが開業以来実践している「結果の出るサービス」なのですね。
宮元:はい。それが無ければ創業以来12年、お客様とつながり続けることは出来なかったでしょう。ゴールは「お客様の求める結果を出す」ということです。このゴールのために、カウンセリングのノウハウ、資格者研修、アプリなどを開発してきました。
加藤:アプリケーションを上手に使い、サロン経営を成功させている方の事例を聞かせてください。
宮元:成功サロンは、アプリを1ヶ月に1回、必ずお客様とのカウンセリングに使っています。この1か月の食事状況をお客様に5分程度で入力してもらい、分析した最新の栄養状況を、前月の結果と比較・評価してさしあげます。努力して改善したポイントは「ここ、よくなっていますね!何をしたのですか?」のように褒めて差し上げることでモチベーションの維持・向上につながっていきます。
また良くなかったところは、この1か月の食生活などを思い起こしてもらいつつ、「あなたの体質はこうだから、これは改善点ですね」「これが足りないと、こうなりますよね」「食事の替わりだとこのサプリメントがお薦めですね」というカウンセリングを繰り返していくことが、体質改善のみならずサロン収益においても有効であることがわかっています。
またこのようなカウンセリングは、当社の基本的考え方である【4ステップ】を基に行われています。
加藤:4ステップをもう一度教えてください
宮元:はい。4ステップとは
① 腸内環境を良くする。
② 抗酸化力をつける。
③ 体内調整力をつける。
④ 燃焼力を上げる。
です。
サロン経営で大成功しているところは遺伝子検査の結果からではなく4ステップを語っています。
遺伝子はあくまでも脇役。人間のメカニズムとも言える4ステップをいかに実践出来るかが体質改善のポイントです。
例えば、ステップ4の燃焼力において、【脂質を燃やす力が弱い遺伝子タイプ】の方が、栄養分析の結果、【脂質を過剰に摂取していた】ら、「あなたは脂質で太りやすいのに、それを摂りすぎているので改善の必要がありますね」と気づかせてあげることができます。このように人のメカニズムでもある4ステップに合わせて、必要な栄養を入れていくというシンプルなアドバイスが結果に繋がりやすくなるのです。
完全にプライベートコンサルタントになっていくのです。
個人個人を親身になってカウンセリングしていくことでお客様の固定化率や紹介件数が向上します。それに気が付いたサロン経営者が、遺伝子検査を導入しています。特に都内では遺伝子検査サービスを導入している他のサロンにお客様を引き抜かれているという現象が起こり始めていることも、当社サービスが受け入れられている1つの要因です。遺伝子検査サービスによる【あなたに最適なアドバイス】が、攻める意味でも、また防衛の意味でも、必要不可欠になりつつあります。
加藤:確かに、弊社に加盟されるサロン経営者の方々も遺伝子検査導入しているサロンが多いです。しかし、ネオリアのカウンセリングシステムの質の高さを話すと、質の違いを感じたサロン経営者はブランドチェンジをしていきます。
宮元:そうですね。私が、いつもセミナーの最後にサロン経営者の方々に言うことは、当社は、栄養の力で病気を予防する世界を作りたい。現代社会ではネットに移行しているビジネスが多い中、健康はネットサービスだけではなかなかよくはならない。つまり“対面サービス”でなければならないと考えています。対面サービスには3つの要素が必要で、①カウンセリングする場所 ②プロのカウンセラー ③結果に合わせた商品サービス この3つが揃っていなければならないと考えています。今の日本でこの3つが揃っているのは、エステサロンとパーソナルトレーニングジムなど限られています。
つまり、美容業界は、日本の健康産業を大きく変えていけるだけの潜在的パワーを持っているのです。このダイヤの原石にいち早く気付き、ここを磨いていけば、美容業界は日本の健康産業を創っていくことができると私は信じています。
キーワードは美容ではなくて、健康的美しさ。ダイエットでなくて、健康的ダイエット。
加藤:私も、新しいマーケットに参入するとチャンレジした経営者が次の時代に伸びていけると思うのです。変わらないお客様への心配りとおもてなし。そして、変わっていく時代の流れ、最先端のお客様の希望を叶えるメソッドへのチャレンジ。この両輪を常に意識して、弊社は全国の美容や健康のサービスを提供する経営者の皆さんと協力しながら、しっかりと健康と美容業界の発展に貢献していきたいと思います。本日はありがとうございました。